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- 「6Sなら間違いない」は要注意!? 「26 ベンタス TR」シリーズ3モデル徹底比較【飛ばせるプロアマ試打】
ギア好きのプロゴルファーとシングルハンデのアマチュアが、新作クラブを試打して好き勝手にレビューする企画。今回は、ベンタスの最新シリーズ「26 ベンタス TR」のブルー、ブラック、レッドの3モデルを打ち比べました。
2代目となる「ベンタス TR」シリーズが3色出そろう
立場の異なる2人のゴルファーが新作ギアを好き勝手にレビューする本企画、ティーチングプロの新宅理輝さんと、元シャフトメーカー勤務のシングルゴルファー・甲斐哲平さんが、それぞれの視点でチェックします。
さらに、レフェリー兼解説役としてゴルフライターの鶴原弘高を交え、より多角的に検証します。今回は、フジクラの注目シャフト「26 ベンタス TR」シリーズの3モデルを試してもらいました。

鶴原 PGAツアー選手に使用者が多く、現在ではアマチュアにも人気シャフトとなっているベンタス。今年は新たに「26 ベンタス TR」シリーズが登場しました。2022年に初代シリーズが登場していたので、今シリーズはTRとしては2代目になります。ブルーだけが2026年1月に先行発売されていましたが、6月からはレッドとブラックも追加発売されました。
新宅 マットブラックの塗装になっていて、配色もカッコいいですよね。
甲斐 前作からどこが変わったんですかね?
鶴原 「24 ベンタス」で初採用となった先端補強の役割を担う「ベロコア プラス」が、今作の「26 ベンタス TR」でも採用されています。これによって打点ブレにさらに強くなっています。さらに「26 ベンタス TR」の特徴としては、最外層に「開繊(かいせん)クロス材」が使われていて、ねじれや曲げ剛性がより高められているそうです。
新宅 より強靭(きょうじん)になっている、ということですよね。
甲斐 これは歯ごたえがありそう(笑)。
鶴原 試打シャフトは、「26 ベンタス TR ブルー」「26 ベンタス TR ブラック」「26 ベンタス TR レッド」の3種類。スペックはそれぞれ、6(S)と6(X)となっています。試打用ヘッドは「Qi4D」の10.5度になります。まずは「ブルー」からどうぞ。
「26 ベンタス TR ブルー」は6(S)でも十分に硬い
新宅 最初に打ったのは、60グラム台のフレックスSなんですよね。でも、Xと間違えて打ったのかと思いました。それぐらいSでもしっかりしています。次にXを打ってみると、「本当にしなっているのかな」と疑問に思うぐらいに硬い! 僕は普段、グラファイトデザイン「ツアーAD DI」の7(X)を使っていますが、それよりも6(X)は硬く感じました。

甲斐 新宅プロが言うとおり、フレックスSでもあまりしなっている感じがしません。どこかと言われると、中元あたりがしなります。特徴的なのは、シャフト自体に張り感があってはじいてくれるところ。ヘッドがインパクトエリアを素早く通り抜けるフィーリングがあります。飛ばせそうです!
鶴原 お2人とも「硬い」とおっしゃいますが、弾道計測数値はかなり良い結果となっています。続いて、「26 ベンタス TR ブラック」をお願いします。
ヘッドスピード50メートル毎秒以上を推奨したいブラック
新宅 TRブラックの6(S)は、個人的にはかなり気に入りました。先ほど試打したTRブルーの6(S)と6(X)の中間ぐらいに位置するのが、TRブラックの6(S)だと感じます。僕は初代「ベンタス ブラック」の7(S)を使っていたことがあるのですが、その感触に近いです。6(X)も打ってみたのですが、これは背中を痛めそうになりました(笑)。まったくしなりを感じませんし、球がつかまらないです。

甲斐 打ってみると硬すぎて、思わず笑ってしまいました(笑)。「こんなに硬いの?」っていうぐらいに硬いシャフトです。しならないから、切り返しで間が取れません。僕のヘッドスピード(48メートル毎秒)では、TR ブラックは何の仕事もしてくれない。僕にはTRブルーの6(X)よりもTRブラックの6(S)のほうがしんどく感じました。
新宅 甲斐さんが言っていたように、TRブルーにははじき感があって、シャフトが仕事をしてくれている雰囲気があります。でも、TR ブラックにはそれがないです。
甲斐 今回のTRブラックは、限られた人にしか使えないシャフトだと思います。PGAツアー選手のようにヘッドスピード50メートル毎秒以上ある人でないと厳しそうですね。
鶴原 弾道計測の結果を見ると、TRブラックはしならなさすぎて球がつかまらず、打ち出し角も低くなる傾向にありますね。最後に「26 ベンタス TR レッド」をお願いします。
レッドは球を拾って高弾道の低スピンを打ちやすい
新宅 TRレッドが、一番しなりを感じられました。一般的なゴルフシャフトらしく、しなって、しなり戻ってくれます(笑)。インパクトしている感触も軽めで、スピンが増えてそうなフィーリングです。でも、実際に計測されたスピン量を確認すると、意外と低スピンなんですよね。びっくり!

甲斐 今作のTRレッドは、振りやすいし、当てやすいですよね。切り返しの間が取りやすくて、それでいてインパクトでは球を拾ってくれる感覚があります。なので、コントロールもしやすいです。僕が打っても、高弾道かつ低スピンでした。
鶴原 お2人とも好感触のようですね。フレックス的には、いかがですか?
新宅 僕は6(S)のほうが好きです。6(X)では少しタイミングを取りづらかったです。6(S)をチップカットして使ってみたいですね。
甲斐 球を拾ってフェースに乗せられる感覚は、6(X)でも同じように感じられました。僕が使うなら6(X)ですかね。ヘッドスピード45メートル毎秒であれば、Sがストライクゾーン。しっかりめのシャフトが好きな人ならXもアリだと思います。
2人が最終的に選んだモデルは?
鶴原 まとめますと、今作の「26 ベンタス TR」シリーズは、シャフトに張り感があるのが特徴ですよね。そのぶんはじき感があって、飛ばせそうな雰囲気があります。ただし、TRブラックは相当に硬いので要注意です。
新宅 TRブラックは、本当にしっかりしたシャフトです。でも、僕が自分で使うとしたら「26 ベンタス TR ブラック」の6(S)を選びます。余計な動きをしないシャフトなので、そのぶん安心感と安定感が得られるからです。甲斐さんはどうですか?
甲斐 「26 ベンタス TR レッド」の6(X)を選びます。インパクトでの球持ちの良さが気に入りました。シャキッとしていて飛ばせそうだし、コントロールしやすいところも良いですね。
鶴原 「26 ベンタス TR レッド」はカタログ上では先中調子となっていますが、実際に打ってみると、中元調子好きのゴルファーにも扱いやすそうなんですよね。今シリーズでは、TRレッドが人気になりそうな予感がしています。
取材・文/鶴原弘高
つるはら・ひろたか/1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフギア関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』(https://www.youtube.com/@A1_GC) Instagram:@tsuruhara_hirotaka
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