「相変わらず飛距離はヤバい(笑)」 森田理香子と同組で回った菊地絵理香 6年ぶり復帰戦で見た姿に思うこと

国内女子ツアーの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」の初日、菊地絵理香(きくち・えりか)が5バーディー、ノーボギーの67で回り、5アンダーの2位タイに入った。試合後取材に応じ、同じ組で回った森田理香子(もりた・りかこ)とのラウンドを振り返った。

「6年のブランクがあっても力のある人は全然違う」

◆国内女子プロゴルフ<ダイキンオーキッドレディス 2月29日~3月3日 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県) 6595ヤード・パー72>

 国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」初日、菊地絵理香が5バーディー、ノーボギーの67で回り、西郷真央、天本ハルカと並んで5アンダーの2位タイ発進。

 最終18番パー5では、第3打でピンそば50センチにつけるスーパーアプローチを披露してバーディーで締めくくった。

初日の戦いを終えて森田理香子とハグを交わす菊地絵理香 写真:Getty Images
初日の戦いを終えて森田理香子とハグを交わす菊地絵理香 写真:Getty Images

 この日は強風に加え、時折雨が降る難しいコンディションでのプレーを強いられたが、ボギーフリーとほぼ完璧なゴルフを披露。さらに、昨年よりも飛距離が伸びたと話す。その理由についてこう答えた。

「オフに週3~4回トレーニングを入れてました。瞬発系を多めにやっていましたね。シーズン中はケガとかもあるのでできないので、(このオフに)追い込んでやっていました」

 また、この日は上田桃子、そして6年ぶりのツアー復帰を果たした森田理香子と歴代賞金女王2人とのペアリングで回った。

「理香子が今週出るってなって回りたいなと思ってたんですけど、絶対私は同じペアリングにならないと思っていたので一緒になってすごいうれしかった。普段はラウンド中に話さないんですけど、こういう機会もないので今日は緊張してたのもありますし、合間を見ながら話せたらなと思ってましたがそれができた」と森田の復帰は菊地にとっても喜ばしいニュースだったようだ。

 さらに、6年ぶりに見た森田のプレーについてこう振り返る。

「相変わらず飛距離はヤバい(笑)。アイアンショットも乾いた感じの良い音を出すのはやっぱり健在だなって思いましたし、6年のブランクがあっても力のある人は全然違う。勉強にもなりましたし、すごい新鮮で最近にはない良いラウンドになりました」

 今年の目標については、いまだ手が届かずにいる“メジャー優勝”と“複数回優勝”を掲げる。

「(青木)瀬令奈の複数回優勝もすごい刺激になりましたし、30代の選手もまだ頑張ってるっていうのを見てもらえたらすごくうれしい」

 初日のトップは昨季2勝を挙げた21歳の岩井千怜。首位に立つ若武者を2打差で追う展開だが、盟友とのプレーを力に変えて2日目の戦いに挑む。

菊地 絵理香(きくち・えりか)

1988年7月12日生まれ、北海道出身。ティーチングプロである父の影響で6歳からゴルフを始める。2008年のプロテストに2度目の受験で合格し、12年には年間獲得賞金ランキング43位で自身初のシード入り。15年の「KKT杯バンテリンレディスオープン」でツアー初優勝。22年の「資生堂レディスオープン」で2位タイに入り、生涯獲得賞金6億円突破を果たした。ツアー通算6勝。ミネベアミツミ所属。

【写真】森田理香子 16歳のアマチュア時代→22歳のプロ全盛期→33歳の“ショップ店員”姿

画像ギャラリー

2006年、海外アマチュア競技での森田理香子 写真:Getty Images
2012年、LPGAミズノクラシックでの森田理香子 写真:Getty Images
2023年、33歳になった森田理香子
自身がプロデュースする「yummy rose(ヤミーローズ)」の期間限定ショップで店頭に立つ森田理香子
接客しているときの柔和な笑顔が印象的だった
ツアー復帰に向けて練習ラウンドを行う森田理香子 写真:本人提供
2018年「ニチレイレディス」以来、約6年ぶりの復帰を果たした森田理香子(写真は当時のもの) 写真:Getty Images
初日の戦いを終えて森田理香子とハグを交わす菊地絵理香 写真:Getty Images

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