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- 世界1位のS・シェフラーがマスターズ史上18人目の複数回優勝達成! 松山英樹は38位タイフィニッシュ
メジャー初戦のマスターズトーナメント最終日、単独首位でスタートしたスコッティ・シェフラーが68とスコアを伸ばし、通算11アンダーでホールアウト。2位以下に4打差をつける圧勝で2年ぶりの優勝を飾った。世界ランキング1位の選手が同大会を制するのは、史上6度目でシェフラーは22年に続いて2度目の達成となった。3年ぶりの優勝を狙った松山英樹(まつやま・ひでき)は通算7オーバーの38位タイに終わった。
世界ランキング1位の優勝は通算7度目
◆米国男子プロゴルフ<マスターズ 4月11~14日 オーガスタナショナルGC(ジョージア州) 7555 ヤード・パー72>
2年前のマスターズチャンピオンで、現在世界ランキング1位の実力者であるスコッティ・シェフラーとメジャー2冠のコリン・モリカワという組み合わせとなった最終日最終組。
ともに現在27歳の同学年であり、アマチュア時代からしのぎを削ってきた仲でもある。2人の差はわずかに1打。シェフラーにしてみれば、世界ランキング1位の意地があり、モリカワは生涯グランドスラムを狙ううえでマスターズ制覇は避けて通れない。激しい戦いが予想されたが、それを裏切るかのように、シェフラーが圧勝劇を見せた。
8番パー5を終えた時点では、シェフラーとモリカワは通算7アンダーで並んでいたが、9番パー4で明暗が分かれた。シェフラーがピンまで残り110ヤード地点から放った第2打は、ピン奥に落ちた後、傾斜とスピンを利用してピンに向かって転がってくる。ラインに乗っていたが、わずかにカップをかすめて10センチ先で止まる。それを沈めてバーディーを奪ったシェフラーに対し、モリカワはダブルボギーを叩く。この時点で2人の差は3打に開いた。
勝負所と見切ったシェフラーは攻撃の手を緩めない。10番パー4でもバーディーを奪い、一気に差を広げる。眼下の敵はモリカワからスウェーデンの若手、ルドビグ・アバーグに変わったが、勢いは止まらず、結局、7バーディー3ボギーの68でフィニッシュ。
初日から強風が吹き荒れていた今年のマスターズで通算11アンダーまでスコアを伸ばし、今大会2度目の優勝を飾ってみせた。
「どれだけスペシャルなことか言葉にするのは難しいけれど、長い 1 週間でコースもチャレンジングだった。この場所でグリーンジャケットを着て持って帰れることはとても特別なことだ」
世界ランキング1位の選手がマスターズを制したのはこれで7回目だが、複数回達成しているのはタイガー・ウッズとシェフラーだけ。これで今季は9試合に出場して3勝。トップテン入りは8回と驚異の数字を見せる。
当然、フェデックスランキング、賞金ランキングでも1位であり。さらに平均ストローク、パーオン率、パーブレーク率、平均バーディー数でも1位と隙はない。このまま、しばらくはシェフラー時代を築きそうな勢いだが、残り3つのメジャーをいくつ制するか期待がかかる。
グリーンのスピードに戸惑った松山
50位タイというギリギリの成績で予選通過した松山英樹。3日目に今大会自身初のアンダーパーとなる71をマークし、通算5オーバーの28位タイにまで順位を上げていた。それだけに、最終日はどこまでまくるのかが注目されたが、1バーディー、3ボギーの74でホールアウト。通算7オーバーとし、逆に38タイまで順位を落とした。
「グリーンのコンディションが見た目より速くなく、そこに対応できませんでした」と語っていたが、1番パー4でバーディーパットをショートしたことで、グリーンのスピードに対し、不信感を持ったままのラウンドとなったようだ。
「本来の調子に戻るには、ショットもパットももう少し時間がかかりそうですね」というものの、この2年間、飛距離が落ちていると感じていたドライバーショットに関しては、「ちょっとずつ飛距離が戻りつつある実感はできました」と、明るい材料もある。
まずは、思う存分に練習できるだけの体に戻すことが先決であり、そこから残り3つのメジャーに照準を合わせていくつもりだ。
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