「おー！止まった！あ！入った！」 カップのふちで4秒停止後にコロンっ　鶴岡果恋は“劇的CM級”イーグルで優勝争いへ

　悲願の初優勝を目指す鶴岡果恋が、通算8アンダーで迎えた9番パー5で、ギャラリーの大歓声を誘う45ヤードのショットインイーグルを見せた。

　首位と3打差の6位タイからスタートして、首位と2打差に迫って迎えた前半の最終ホール。フェアウェイからの残り45ヤードを、58度のウェッジで狙った3打目は、ピン手前に着弾するとボールは転がってカップのふちで停止。4秒後にコロリとカップに落ち、ギャラリーから歓声が上がった。

「同組の選手も大興奮」「鶴岡果恋のアプローチショットはカップの縁で止まってしまった…と思いきや4秒後にコトンとカップイン」と日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）の公式X（旧ツイッター）には実際の動画がアップ。

「おー！止まった！止まってしまった！」とアナウンサーが興奮気味に実況する中、4秒後にカップインすると「あ！入った！」「おお～～～～っっ!!!!!」とギャラリーから大歓声と拍手が沸き起こった。

　鶴岡も一度は下を向いてあきらめたが、歓声を聞くと両手を挙げて、同組の小祝さくら、笠りつ子とハイタッチして喜んだ。

　「カメラもあきらめようとした瞬間に入りました」「同伴の選手たちも興奮してますね」「今の入り方はCM級ですよね」と実況席も盛り上りを見せた。

　鶴岡はこのイーグルで一度は首位に並んだが、15番を終えた時点で3打差で首位を追いかけている。

1999年8月20日生まれ、神奈川県出身。2018年にプロテスト合格。同期の稲見萌寧とともに「黄金世代」「プラチナ世代」に挟まれた「狭間世代」と呼ばれている。2020-21年シーズンはメルセデス・ランキング55位で、翌年の前半戦出場権を獲得。23年シーズンは惜しくもシード権を逃す。明治安田生命所属。