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「貯金はだいぶできた」 永井花奈は久々のQT参戦も“3年前”に得た経験を胸に「順位は関係ない」と狙うはあくまで突破
来季の国内女子ツアー出場権をかけたQTファイナルステージの第2ラウンドが終了。メルセデス・ランキング81位と苦しい1年を過ごした永井花奈(ながい・かな)が、5バーディー、1ボギーの「68」で回り、通算6アンダーの3位タイに浮上した。
不安要素さえ取り除ければ「調子がよくなくても大丈夫という感覚が当時あった」
◆国内女子プロゴルフ
QTファイナルステージ 11月26~29日 葛城ゴルフ倶楽部 宇刈コース(静岡県) 6454ヤード・パー72
ツアー通算1勝の永井花奈が5バーディー、1ボギーの「68」で回り、この日のベストスコアをマーク。通算6アンダーの3位タイに浮上し、首位と1打差の好位置につけた。
今季はツアー史上2人目となる2週連続ホールインワンを達成するなど随所で存在感を放ったが、メルセデス・ランキングは81位と低迷。2季連続で保持していたシード権を手放すことになり、QTへの参戦は2021年以来3年ぶり。
翌年の“職場”をかけた独特の雰囲気が漂う戦いだが、その3年前の経験が気持ちの面でも余裕を持たせてくれているという。
「不安要素がたくさんあるとダメだけど、それがある程度自分の中で処理できてさえすれば調子がよくなくても大丈夫という感覚が当時あった」
その気持ちの余裕も優位に働いたのか、2週前の「大王製紙エリエールレディス」は22位タイでフィニッシュし、最終日は「66」をマークするなど調子は現在上向き。「いい状態に持ってこられた」と、不安要素をできるだけ排除してQTに臨めていると話す。
その言葉通り初日を「70」で手堅くまとめると、インスタートで迎えた2日目のきょうは前半で2つのバーディーを奪い、後半では3つのバーディーを奪取。「いい感じで回れていると思います」と、ここまで納得のいくゴルフができているようだ。
一方で、連日ボギーを叩いている6番のパー3を反省点として挙げたが、「とりあえずセンターに。2日間とも右のバンカーに外しているので、そこだけうまく切り抜けたい」と気を引き締めて臨むつもり。
「何位で通りたいとかは特にないですし、出場権をゲットできれば順位は関係ない。貯金はだいぶできた」と残り2日間の戦いを見据えた。
永井 花奈(ながい・かな)
1997年6月16日生まれ、東京都出身。6歳から競技を始める。2014年から日本ゴルフ協会のナショナルチームメンバーとして活躍し、同年「日本女子オープン」でアマチュアながら3位に入った。15年末には米ツアーの予選会を受験。16年1月にプロ宣言して米ツアー「ISPSハンダ オーストラリア女子オープン」でデビューした。16年のプロテストにトップ合格。17年「樋口久子 三菱電機レディス」は最終日が降雨による中止となり、畑岡奈紗らを1打上回ってプロ初優勝を飾った。
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