- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 「毎日泣いていた」 父を亡くした金田久美子、涙のQT突破と震える声で語った“言葉”
来季の国内女子ツアー出場権を争う「QTファイナルステージ」が終了。ツアー通算2勝の金田久美子(かねだ・くみこ)が最終日を「72」で回り、通算5アンダーの26位で突破を決めた。
最愛の父・弘吉さんが10月7日に他界
◆国内女子プロゴルフ
クォリファイングトーナメント ファイナルステージ 12月2~5日 宍戸ヒルズCC東コース(茨城県) 6418ヤード・パー72
4日間を戦い抜いた金田久美子は、ホールアウト後に報道陣の前で言葉を詰まらせた。
ファイナルQTの最終日は3バーディー、3ボギーの「72」。通算5アンダーの26位でフィニッシュし、来季の前半戦出場権を手にした。数字だけ見れば淡々としているが、その裏側には簡単に語り尽くせない日々があった。
金田は自身のインスタグラムで父・弘吉さんが10月7日に他界したことを報告した。大会3日目が終わったあとも、涙を流しながら現在の心境をこう語っていた。
「ほんとになんか毎日、毎日涙止まらないし……。ゴルフに来てるだけでもよくできてるなって思うぐらい、ほんとに悲しい出来事でした。お父さんに何かあったら、もうそれどころじゃなくなるって、自分のゴルフとか自分のことは考えられないって思ってたんですけど……。とにかく自分を保つことが精いっぱいでした」

ラウンドの内容も決して整ってはいなかった。
「最近ずっと、どこに行くかわかんないし……昨日まではゴルフになってないショットでした」
ショットは安定せず、体も違和感が残っていた。それでも3日目には4連続バーディーもあった。「なんか途中からゴルフになりました。風が強いと自然と体幹に力が入る気がして、そういうのもあったかもしれない」。
言葉は曖昧でも、苦しんでいたことだけは確かだった。
「自分を褒めたい」
そして最終日を終えた直後、金田はこう言った。
「こんな状態で(前半戦出場権が)取れたことは……自分で自分を褒めたいなって本当に思います」
ゴルフを続ける理由は、誰かに証明するためではない。歩みを止めずに立ち続けていること、それ自体が意味を持っている。最後に父の存在について聞かれると、かすかに声が揺れた。
「まだ実感はない。そこまで気持ちが行けてなくて……。きっとそばにいてくれてる感覚とか、いつかあると思うんですけど……。それが来るまで精いっぱい頑張ろうと思います」
涙を流しながらも前を向いた。
「やるからには全力で」
来季の抱負を問われると、金田は震える声を振り絞ってこう語った。
「やるからには全力で精いっぱいやりたいです。シードは取れてないので……やるからにはシード獲得を目指して頑張りたいです」
その言葉を残し、金田は視線を前へ向けた。涙の痕はまだ消えていなかったが、立ち止まる様子はない。言葉にできることは多くなかった。ただ、父が天国からそっと背中を押している――そう思いたくなるような、静かな結末だった。
最新の記事
pick up
ranking











