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1年半試合に出ていないタイガー・ウッズは“復帰”よりツアー改革に夢中!? 引退後はコミッショナーか“大統領”か
昨年の全英オープンを最後に試合に出場していないタイガー・ウッズ。年末に50歳を迎えるが、現在は試合復帰よりもPGAツアーの改革に全神経を集中しているようだ。
「いまはリハビリよりFCC(未来競技委員会)に取り組んでいる」
年の瀬の12月30日に50歳の誕生日を迎えるタイガー・ウッズ。PGAツアーの公式戦には昨年の全英オープン以降は出場しておらず、今年は3月に左足アキレス腱の手術、10月に生涯7度目の腰の手術を受けたため、試合でプレーすることは一度もかなわなかった。
今後の復帰時期は“未定”とされている。リアルゴルフとバーチャルゴルフの融合といわれる新時代のゴルフリーグ「TGL」への出場が最速の復帰になるのではないかと期待されているが、それも定かではない。
ウッズ本人はさぞかし焦燥感を募らせていることだろうと思えて仕方がないが、驚いたことに、どうやらそうではないらしい。
“ウッズの大会”ヒーロー・ワールドチャレンジの際、大会ホストとして現地で会見に臨んだウッズは、いま自身のリハビリより夢中になって注力していることがあると明言し、周囲を驚かせた。

「いまはリハビリよりFCCに取り組んでいる。PGAツアーの2027年、28年のスケジュールを検討しているところだ」
FCCとは「Future Competitions Committee」のこと。直訳すると、「未来競技委員会」となる。
これは、PGAツアーの新CEOに就任したブライン・ローラップ氏が「より良いツアーを作る」という目的で設立した新しい委員会で、9名の委員によって構成されている。ローラップ氏は、そのトップとなるチェアマン(委員長)にウッズを指名し、ウッズもそれを了承したという。
ローラップCEOは「FCCの目的はとてもシンプル。PGAツアーのファンやプレーヤー、パートナー企業のために、世界で最も優れたプロフェッショナル・ゴルフの競技モデルを考え出すことだ」と語り、ウッズは、そんなローラップCEOを高く評価している。
「ブライアンは素晴らしいCEOだ。僕たちは、こういうリーダーを待っていたんだ」
そして、ウッズもローラップ氏と同様に、FCCの設立目的を自信満々に口にした。
「ファンのために、できる限り良いゴルフの戦いを披露することを目指している。それが実現されれば、将来的にはプレーヤーにも利益がもたらされ、ツアーに関係するみんなに恩恵がもたらされる。すばらしいことだ」
27年からはハワイでの2試合がなくなる可能性大
ウッズが「PGAツアーの分科委員会のヘッドに就任」と聞いて、すぐさま頭に浮かぶのは、昨夏に創設された「交渉委員会」の委員長に就任したことだ。
交渉委員会は、リブゴルフを支援するサウジアラビアの政府系ファンド「PIF(パブリック・インベストメント・ファンド)」との統合交渉を、PGAツアーの選手主導で進めていくために設立された委員会で、ウッズは交渉の中心人物となり、昨年9月以降、何度もニューヨークでPIFとのミーティングに臨んでいた。
「交渉は進んでいる。たくさん話をしている」
昨年から今年にかけて、そんなウッズのセリフを何度も耳にした。しかし、その後、PGAツアーが米コンソーシアムの「SSG(ストラテジック・スポーツ・グループ)」とパートナーシップを結び、最大30億ドルの投資を取り付けてからは、PGAツアーとPIFとの統合交渉は実質的には宙に浮いた形になり、ウッズらの交渉委員会も形骸化してしまった様子である。
今年6月、ローラップ氏が新CEOに就任してからは、PIFとの交渉やリブゴルフとの折衝はほとんど見られず、その代わりにローラップ氏が打ち出したのは、自身の古巣であるアメフトのNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)のスケジュールとのバッティングをできる限り回避していく方針である。
先日、PGAツアーのベテラン選手、ハリス・イングリッシュは「27年からはシーズン開幕が2月半ばになる」「年間試合数が20試合前後になる」「シグネチャーイベントは廃止され、全試合が同列になる」といった内容を米メディアに明かしてゴルフ界を驚かせたばかりだが、イングリッシュが口にした内容を実際に討議・検討しているのが、ウッズがトップを務めるFCCということになる。
25年シーズンはメジャー4大会を含めた公式戦は年間46試合だった。26年は、開幕戦の「ザ・セントリー」が中止されるものの、今季との大きな違いは今のところは見られない。
しかし、ローラップ体制下では、米国の国民的スポーツであるNFLと日程が重なれば、観客動員もTV視聴率もすべてNFLに奪われるという考えに基づき、それを避けるための変更が、ウッズ主導のFCCにおいて検討されている。
その結果、27年からはこれまでのハワイでの2大会がおそらくなくなり、その後の西海岸シリーズの大会も、生き残るのはせいぜい1試合ではないかと見られている。
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