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- 左足上がりでダフる人へ PGAプロが見せた“刺さらない軌道”の作り方
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回は、PGAツアー「バレロテキサスオープン」でチップインバーディーを決めたルーク・クラントン選手のアプローチショットに注目しました。
左足上がりは“やさしい”けど寄せにくい理由
傾斜には大きく分けて「つま先上がり」「つま先下がり」「左足上がり」「左足下がり」の4つのシチュエーションがあります。
その中でも、もっともやさしいとされているのが左足上がりのライ。ボールが上がりやすく、ミスヒットしにくいのが理由です。

しかし、左足上がりのライでも、寄せるのが難しい場面があります。
例えば、グリーン周りのアプローチでピンまでの距離が遠い場合です。左足上がりでは出球が高くなるぶんランが出にくく、ショートしやすくなります。
だからといって、傾斜に逆らってカット軌道で振ると、リーディングエッジが斜面に刺さり、チャックリする危険性があります。
では、ピンが遠い左足上がりの状況から寄せワンを狙うには、どうすればいいのでしょうか。PGAツアーの公式SNSで公開されている動画に、そのヒントがありました。ルーク・クラントン選手のチップインシーンです。
スタンスはクローズでもオープンでもOK でも体の向きがカギ
注目したいのはヘッド軌道です。アプローチショットは、ややアウトサイドにクラブを上げるのがセオリーとされています。インサイドに引くと振り遅れやすく、ダフりのミスにつながるためです。
しかし、クラントン選手はバックスイングでクラブをインサイドに上げ、そこからアウトに振り抜いています。
インサイド・アウト軌道で振った理由は2つあります。一つは、低い位置から高い位置へとヘッドを動かせること。つまり、斜面に沿ってヘッドを動かせるため、ボールにコンタクトしやすくなります。
もう一つは、ドロー回転がかかる点です。ドローボールは前に転がりやすくランが出るため、ピンが遠いシチュエーションに適しています。ヘッドのトゥ側を上に向けてフォローを出しているのは、フェースを閉じ、ドローのイメージでボールをとらえているからです。
続いて、クラントン選手のスタンスに注目しましょう。左足を引いたオープンスタンスで構えていますが、これはバランスを取るためです。傾斜がきついライでは、安定したスタンスで構えることが最優先となります。
ただし、クローズでもオープンでも、肩と腰のラインはスクエアにすることが重要です。目標に対して肩と腰のラインを合わせることで、ヘッド軌道をコントロールしやすくなります。
アドレスでは、右肩の高さにも注意したいところです。左足上がりのライでは右体重になりやすいですが、右肩を下げてしまうとボールが上がりすぎて転がらなくなります。ランを使いたい場面では、右肩の高さをキープしましょう。
この方法でランの割合は増えますが、さらに転がしたい場合は、ピッチングウエッジや9番アイアンでインサイド・アウトに振るのがオススメです。左足上がりでランを使いたい状況に遭遇した際は、ぜひチャレンジしてみてください。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
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