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- 日本ツアー初Vも「ボミお姉さんはまだ遠い」 韓国からファン引き連れるパク・ヒョンギョンの今後
国内女子ツアー今季第16戦「EARTH MONDAMIN CUP」の最終ラウンドが終了。パク・ヒョンギョンが通算12アンダーで日本ツアー初優勝を決めた。
「思ったよりもはるかにショートしてしまったので(笑)」
◆国内女子プロゴルフ 第16戦
EARTH MONDAMIN CUP 6月25~28日 カメリアヒルズCC(千葉県) 6699ヤード・パー72
最終18番ホール。入れれば優勝のバーディーパットがショートすると、パク・ヒョンギョンはなんともいえないといった表情で苦笑いした。ファンの心をくすぐるような笑顔を見せたあと、残りのパーパットをきっちり決め切ると、両手を挙げて日本ツアー初優勝を喜んだ。
「最後に優勝したのが昨年の5月。それから1年ちょっとたったのですが、優勝に対する渇望があったので、正直めちゃくちゃ緊張したんです。ただ、バーディーパットの時は寄せることだけ考えていたのですが、思ったよりもはるかにショートしてしまったので、それがすごくおかしくて(笑)」
緊張の中で手にした自身にとっての通算9勝目。「正直、まだ実感が湧かない」と本音を吐露していた。

今大会は台風の影響で最終日が“月曜決着”となった。パク・ヒョンギョンは最終日を第3ラウンドの7番ホールからプレーし、そのまま第4ラウンドへ。1日で30ホールをこなす過酷なラウンドとなったが、最後まで集中力を切らさず、きっちりとスコアを伸ばした。
転機となったホールは2つ。9番(パー3)ではピンまで残り20ヤードのパットをグリーンエッジから沈めた。「このホールが今日の優勝までつなげてくれました。信じられないようなパットが入りました」。
さらに「今大会の武器となった」のが3番ウッドとユーティリティー。特に4日間通して11番(パー4)では3WとUTを交互に使ってバーディーを奪取。最終日はピンまで残り200ヤードを18度のユーティリティーで1.5メートルに寄せるスーパーショット。「子どものころからユーティリティーをたくさん打ってきたので得意です」と笑顔を見せる。
終わってみると5バーディー、1ボギーの「68」。後続の猛追を振り切り、通算12アンダーで初優勝を手にした。
表彰式では「実は今大会の前に(父方の)祖母が亡くなり、少し重い気持ちで日本に来ました。それでも祖母が優勝というプレゼントを届けてくれたと思います」と明かした。
韓国屈指の人気プロ、イ・ボミの系譜
韓国ツアーでは屈指の人気選手で、“キュート”と“ビューティフル”を合わせて“キューティフル”がニックネーム。今大会、韓国から駆け付けたファンクラブのメンバーは、自前で作ったという日本語で「キューティフル パク・ヒョンギョン」と書かれたお手製の応援タオルやキーホルダーなどグッズを持参して応援していた。
インスタグラムのフォロワーは約15万人。カメラを向ければ笑顔で手を振る姿も慣れたものだ。試合後にはサインを待つファンの大行列にも丁寧に対応し、記者との取材の掛け合いでも自ら話のネタを提供する、「ありがとうございます」「どういたしまして」と日本語で答えてみせてはその場を和ませる。
その雰囲気は2015、16年に賞金女王となったイ・ボミが重なる。日本メディアでも“イ・ボミ2世”と表現されているが、そのことについて正直にこう話した。
「私をそういう風に呼んでくださることに対して、実は感謝していました。なぜなら、私はそこまでのレベルではないのに、ボミお姉さんに追いつくには本当にまだまだ遠いと思っています」
それでもイ・ボミの系譜を継ぐ選手であることは、多くのファンが感じたに違いない。
「マタアイマショウ!」と愛嬌たっぷりの日本語
ちなみに、今大会の優勝で得られる来季までの日本ツアー出場資格だが、「(本格参戦は)ゆっくり相談して考える」と話すにとどめた。それでも「日本では優勝したかった国の一つでありますし、もう実際にこうやって優勝することができて、その資格を得ることができました」と喜びを語る。パクには韓国ツアーでは通算10勝という目標もあり、「現状では韓国と日本ツアーの行き来となりそうです」(父のパク・セス氏)とのこと。
それにしても日本ツアーとの相性は抜群だ。昨年の国内メジャー「ワールドレディス サロンパスカップ」が日本ツアー初出場で8位タイ。「ソニー日本女子プロゴルフ選手権」で14位タイ。さらに今年の「Vポイント×SMBCレディス」では14位タイだ。今大会で通算4戦目にして初優勝と、実力の高さは証明済み。
元韓国ツアープロでキャディーを務める父のパク・セスも「娘は日本ツアーに合っているし、ファンもすごく応援してくれるので、気分が上がるのだと隣で見ていて感じます」。
最後は愛嬌たっぷりの笑顔で「マタアイマショウ(また会いましょう!)」と片言の日本語で会場を笑わせて帰るところもまさに“キューティフル”。
日本で悲願を成し遂げた彼女の次の試合が待ち遠しいが、さらなる人気に拍車をかけるのは間違いなさそうだ。(千葉県袖ケ浦市/金明昱)
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