- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 川岸良兼の娘・史果が“短期決戦”制し6年ぶりV 「荒波に飲まれないよう必死に頑張っています」
国内女子ツアー「リシャール・ミル ヨネックスレディス」は4日に第1ラウンドの未消化分と決勝ラウンドの9ホールが行われ、川岸史果が通算9アンダーで並んだ佐久間朱莉をプレーオフ1ホール目で下して今季初優勝、通算2勝目を手にした。
2018年のシード喪失は「ドライバーの不調」
◆国内女子プロゴルフ<リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント 6月2~4日 朝霧ジャンボリーゴルフクラブ(静岡県) 6687ヤード・パー72>
悪天候にも左右されず、接戦を制したのは、「怪物」と呼ばれた川岸良兼を父に持つ川岸史果だった。
大会初日は悪天候によって中止となり、2日目もコースコンディション不良で4時間半遅れて始まり、濃霧によりサスペンデッド。最終日に第1ラウンドの残りに続く決勝ラウンドが9ホールで実施された。セカンドカット(決勝ラウンド進出選手の制限)に加えて、27ホールの短縮競技はツアー初という異例の短期決戦。
最終日の9ホールで4バーディーを奪って通算9アンダー。佐久間朱莉と並び、自身初のプレーオフ(18番パー5)へ。川岸はピンまで77ヤードの3打目を58度で1.5メートルにつけてバーディを奪い、競り勝った。2017年のマンシングウェアレディース東海クラシック以来、5年9カ月ぶりの2勝目を手にした。
「長かった分、苦しい時期もあったんですけど、また優勝できて本当にうれしいです」
約6年ぶりの優勝を噛みしめる一言だったが、川岸にはさまざまな思いが込み上げていた。
「2018年にシードを落としたのはドライバーの不調が原因でした。ステップ・アップ・ツアーに行き、コロナ禍もあったりするなか、レギュラーツアーに戻ってシードに復帰……。そういういろんな経過があったので本当に長かった」
紆余曲折を経ての2勝目は「初優勝のときとは全然気持ちが違います」という。この勝利を機に勢いに乗りたいところだが、「中堅、ベテランになってきているので、あまり伸びしろもないかもしれないですけれど、なるべく稼いで優勝を積み重ねていけたらなと思います」と謙遜する。
現在28歳だが、女子ツアーで20代前半の選手たちがどんどん台頭している現状に「20代前半の選手や10代の選手もうまい。シードを取るのも大変ですが、その荒波に飲まれないように必死に頑張っています」と語る。
このまま終わりたくないというが本音だろう。今大会の優勝後に父・良兼には連絡していないというが、苦しかったときも「多くは語らず見守っている感じでした」と、側でそっと支えられていると感じていた。さらにレギュラーツアーで長年キャディーを務めてくれているプロゴルファーの母・麻子と抱き合い、「母がキャディーしているときに優勝してなかったので、やっと、お待たせしましたっていう感じもあり、感謝もあり、いろんな思いがあります」と、笑顔を見せる。
最近は「ドライバーに自信がついてきた。本来の飛距離を生かしたプレースタイルが戻ってきた」という川岸。持ち前のパワーを武器に3勝目も狙いにいく。
川岸 史果(かわぎし・ふみか)
1994年10月13日生まれ、神奈川県出身。2016年にプロテスト合格し、翌17年から本格的にツアー参戦。同年、マンシングウェアレディース東海クラシックで初優勝を挙げ、父・良兼ゆずりの飛距離を生かした豪快なゴルフで期待を集めるが、その後は低迷。22年にメルセデス・ランキング45位でシード復帰を果たし、23年、リシャール・ミル ヨネックスレディスでツアー2勝目を挙げる。加賀電子所属。
最新の記事
pick up
-
「国産カーボンフェース」がついに発売! ヤマハの新作「インプレス・ドライブスター」ドライバー、FW、UT、アイアンを試打検証<PR>
-
「高反発エリア拡大でさらなる“飛び”を実現」 ミズノの新アイアン「JPX925」<PR>
-
アマチュアが打っても激スピン! フォーティーン「FRZ」を使ってギア好きゴルファー3人がスピン勝負してみた<PR>
-
キヤノンがゴルフを変える! プロゴルファー森田理香子が実践する“撮影機能付きレーザー距離計”「PowerShot GOLF」を徹底解剖<PR>
-
【連載コラム】フィッティングとレッスンの融合で上達! フォーティーンの新サービスを人気ゴルフYouTuberが体験<PR>
ranking