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コラム

年会費アップはまだ続く!? ゴルフ場経営の変化を読み解くと“買うべき”コースが見えてくる

2026.03.27 月夜野いおり
ゴルフ会員権 ゴルフ場

近年、会員制ゴルフ場の「年会費値上げ」のニュースを頻繁に聞くようになりました。大手運営のグループゴルフ場の年会費改定も相まって、新たな流れも見え始めています。事情に詳しい専門家に話を聞きました。

年会費UPの流れは、まだまだ続く…

 昨年末に届いた大手運営会社の年会費改定のお知らせ。なかには、年会費がいきなり倍額になるゴルフ場も現れ、ゴルフ業界では大きなニュースとなりました。

 施設整備やコースメンテナンス、会員制ゴルフ場としてのクォリティーを維持するためのコストや人件費の上昇などを踏まえ、収益改善を急ごうとするゴルフ場側の意図は十分理解できるものの、昨今の大幅な年会費アップには言葉を失った人も多いと聞きます。

「昨年あたりから、このコラムでも何度か年会費アップのニュースを取り上げてきました。昨年末の大手運営グループゴルフ場の年会費改定のインパクトは、本当に各方面に波及しています」と語るのは、ゴルフ会員権を専門に扱う加賀屋ゴルフ代表の前田信吾さん。

「まずは自分(笑)。昨年末、あんまり行かないゴルフ場の会員権は売っちゃいました。まぁ、僕自身の話は大した話じゃないですけれども、やはり会員権をいくつか持っていらっしゃるメンバーさんは、これを機に『少し整理しようかなぁ』という気持ちになりますよね」

2026年1月より年会費が倍増の13万2000円にアップした総武カントリークラブ(千葉県印西市) 写真提供:加賀屋ゴルフ
2026年1月より年会費が倍増の13万2000円にアップした総武カントリークラブ(千葉県印西市) 写真提供:加賀屋ゴルフ

「もちろん、ゴルフ場側の考えもわからないわけではありません。老朽化する施設のリニューアルには莫大なお金がかかりますし、一流であればあるほどコースメンテナンスに力を注ぐ気持ちも理解できます」と、前田さん。

「どことは言いませんけど、正直『えっ、このレベルのゴルフ場でも、ここまで年会費を上げるの?』というケースも多く見受けられます。個人的には、この機に乗じて『ちょっとやりすぎじゃない?』と言わざるを得ないコースもあるように感じます」

 ゴルフ場にとって、メンテナンスや人件費にかかるコストの高騰以外にも、年会費を上げたい理由がほかにあるのでしょうか。

「そうですね。従来の“プレー料金”頼みの経営から、安定した固定収入となり得る“年会費”を重視する収益構造へシフトしたいという、ゴルフ場側の思惑もあるかもしれませんね」

 さらに「年会費を上げれば、滅多にゴルフ場に足を運ばない休眠会員が、これを機会に会員権を手放そうと考えるかもしれません。ゴルフ場側は休眠会員からアクティブな会員に入れ替えることが可能になります」と、前田さん。

 いずれにしても年会費の値上げは、ゴルフ場にとっては大幅な収益アップになります。

「今まで年会費が高いと言われてきたような名門ゴルフ場も、『他のゴルフ場が年会費を上げてくるのだから、我々のゴルフ場の年会費は、むしろ妥当な金額だったんじゃないか?』と思っているでしょうし、業界自体が今までよりも年会費を高く設定することに抵抗感がなくなってきているように感じます」

「ですから、メンバーコースの年会費はゴルフ場の経営内容や規模に関わらず、値上げの大小はあっても、全国のゴルフ場に波及していくように思います」

高い年会費でもメンバーであり続ける価値あるゴルフ場とは

 とどまることのない年会費の値上げ。毎年高い年会費を支払ってまでメンバーであり続ける価値は、どのあたりにあるのでしょうか。

 一般的には、人気コースであってもメンバーになると予約が取りやすくなったり、ビジターより安いメンバー料金で回ることができるようです。

「そうですね。また、クラブを通して気の合うゴルフ仲間もできますし、競技会にも参加できるなど、ビジターでは味わうことのできない、より特別な質の高いクラブライフを楽しむことができるわけです。ゴルフの腕前もグッと上がりますよ」と、前田さん。

 つまりゴルフ会員権を所有するメリットは、単に年会費とプレー代の差額を計算して“メンバーであり続けるメリットが損益分岐点を超えるか否か”などという、実質的な部分だけでは語れないということなのでしょうか。

「その通りです。メンバーシップコースに対する考え方は人それぞれでしょうが、実際にメンバーになってみないとわからない独特の面白さがクラブライフにはあると思います」

「一口に『クラブライフ』といっても、ゴルフ場に根付く“文化”は各々異なります。このあたりの目に見えない充足感のようなものを肌で感じることができるのが、メンバーシップコースを所有する一つの意味であり、一番の魅力だと思います」

世界的なコース設計家、R・T・ジョーンズ・シニアによって設計されたグランディ那須白河GC 写真提供:加賀屋ゴルフ
世界的なコース設計家、R・T・ジョーンズ・シニアによって設計されたグランディ那須白河GC 写真提供:加賀屋ゴルフ

 手持ちの資金にも寄りますが、名門はさておき、今後会員権を買うなら、どのようなコースがよいのでしょうか。

 前田さんは「少し目先を変えて、母体のしっかりした高級会員制リゾート系コースがオススメ」だといいます。

「会員権価格は決して安くはありませんが、僕はリゾートトラストグループのゴルフ場あたりが狙い目だと思っています」

「コースが素晴らしいのはもちろん、予約が取りやすくホスピタリティーも抜群。何よりスタッフの対応がいつも気持ちよいのです。グループホテルに泊まる“宿泊ゴルフ”も可能なので、さまざまな楽しみ方ができますよ」

【監修】加賀屋ゴルフ代表 前田信吾さん

ゴルフ会員権取引を行う加賀屋ゴルフ代表取締役。年間平均200日以上の割合でラウンドを楽しむゴルフの達人。独自の視点を生かしたゴルフ場の比較&検討に定評アリ。

【写真】恐怖の浮島グリーン! ピート・ダイのすごさが分かる日本のコース3選です

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