アイアンの番手別設計なので振りやすく上がりやすいシャフト
みなさんこんにちは、ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。グラファイトデザインから「RAUNE(ラウネ)」というカーボンシャフトが4月に発売されました。
これはドライバー用のシャフトではなく、ウェッジ、アイアン、ハイブリッド用のシャフトということです。かなり評判がよく、一時は受注停止になっていたほどでした。プロも使用者が増えていてすごく気になったので、ロングアイアンに挿れてラウンドで使ってみました。

「RAUNE」って、なんだか覚えにくい名前だな、と思っていたのですが実は「狙う」→「ネラウ」→「ラウネ」ということらしいです。「RAUNEで狙う」って覚えてくださいとメーカーの方にいわれました。なるほど、覚えやすい(笑)。
どんなシャフトかというと、カーボンの設計自由度を活かし用途別に最適な性能になるよう設計されています。
アイアン用の「RAUNE(ラウネ)」では、番手ごとに積層パターンを変え、ロング・ミドルアイアンはハイバランス設計で自然に振り抜きがよくなり、先中部のしなり戻りでボールの打ち出しが上がるように設計されています。
そしてショートアイアンでは手元側のしなりが感じながら先端部の動きは抑えられているので、ボールのコントロールがしやすくなっています。

今回試したのは「RAUNE(ラウネ)」の「i90」。僕のアイアンは約100グラムのスチールシャフトを挿れて使っているのですが、少しロフトが立ったモデルということもあり、5番アイアンでは弾道の高さと距離が出ないんですよね。なので「RAUNE(ラウネ)」を5番にだけ挿れて、楽に飛距離が出せればな、と思ったわけです。
「RAUNE(ラウネ) i90」の5番用のSシャフトは、重量が92グラム、トルク3.2の中調子。ヘッドは僕の使っている「レックス&レジーナ」で、ロフトは24度です。
シャフトのデザインはかなりシンプルで、真っ黒な本体にグラファイトデザインのロゴと「RAUNE(ラウネ)」のロゴ。そしてスペック等がプリントされているだけです。裏側も「RAUNE(ラウネ)」のマークが手元側にプリントされているだけです。個人的には、これぐらいシンプルなのも好きです。
高さもでて前に押し出してくれる弾道
まずスイングして思うのは、素直な感じの振りやすさ。ある程度重量のあるカーボンシャフトだと、重かったり手元側がかなり硬く感じることもあるのですが、「RAUNE(ラウネ)」はそんな感じがないですね。手元側は少ししっかりしていて、真ん中あたりが少ししなるような感じです。
ボールを打ってみると、先端が少しだけ動くような感じで、うまくボールを拾ってくれます。打ち出しは「めちゃ上がる」という感じではなく、高さはでるけども前にも押し出してくれるような感覚。

スチールシャフトよりも振り切りやすく、簡単に飛距離を出すことができました。ボールが上がるシャフトは、先がしなりすぎて暴れたり、飛距離が不安定になりがちですが、「RAUNE(ラウネ)」はそういったことがないですね。
カーボンシャフトを振っているという感じは少なめですが、しっかりと仕事をしてくれます。打感はスチールよりは少しマイルドになりますね。楽に打てて、この弾道が出るのであれば5番アイアンも使えるな、と思いました。
こうなってくると、他の番手も「RAUNE(ラウネ)」にしたくなってきますね。番手ごとに最適な性能にしてあるっていうのだから、ショートアイアンも気になります。
そしてもっと気になるのがウェッジ用です。実は少しだけ試打したことがあるのですが、これがかなりよかったんですよ。コントロール性はありながら、ボールをスッと拾ってくれてスピンがかかる。次はウェッジ用をぜひラウンドで試してみたいと思います。
「RAUNE(ラウネ)」は5番用だけでも買えるそうなので、もしロングアイアンがうまく打てない人は試してみる価値があると思いますよ。