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- ミズノ新作「JPX925」アイアンは“飛ぶ”以外にどう進化した? 4機種もあるけど違いは?【ツルさん・ルイ君新作ギア選び】
インフルエンサーとして若い世代から絶大な人気を誇るルイゴルフ(大塚塁)さんが、ギアに精通したベテランライター鶴原弘高(つるはら・ひろたか)さんとベストクラブを見つける連載企画。今回はミズノから発売された新アイアン「JPX925」シリーズを試打してみました。
アメリカでも「JPX」シリーズは人気
インフルエンサーとして若い世代のゴルファーから人気のあるルイゴルフ(大塚塁)さんは、インスタグラムのフォロワーが6万人を超えており、スコアを50日で100切りした方法は大きな話題になりました。
そんなルイゴルフさんが、最新のクラブから自分に合ったモデルを探す連載企画。サポートしてくれるのはギアに精通したゴルフライター鶴原弘高さんです。今回はミズノの新作アイアン、「JPX925」シリーズを打ってみました。
ミズノのアイアンと言えば、「ミズノプロ」シリーズが有名ですが、「JPX」シリーズはどのようなアイアンなのでしょうか。
【ルイゴルフさん】※以下【ル】
今まで「ミズノプロ」シリーズや「MP」シリーズは打ったことがありますが、「JPX」シリーズはあまり打ったことがありません。
【鶴原さん】※以下【ツ】
わかりやすく言えば「ミズノプロ」よりもやさしくて、飛距離性能が高いアイアンです。アベレージゴルファーでも十分に使えます。2005年に誕生した「JPX」シリーズですが、最近は米国でも「JPX」シリーズのシェアが伸びているそうですよ。
【ル】アメリカだと「ミズノプロ」の方が人気がありそうなのに、ちょっと意外ですね。
【ツ】アメリカのゴルファーは結果主義の人が多いみたいです。打感とか見た目よりも、とにかくスコアが出るアイアンを選ぶ傾向にあります。
今回の「JPX925」は、やさしさを追求した「JPX925 HOT METAL」、ハイロフト設計の「JPX925 HOT METAL HL」、操作性を求めた「JPX925 HOT METAL PRO」、そして鍛造(たんぞう)モデル「JPX925 FORGED」の4タイプを展開しています。
とにかミスヒットに強い「JPX925 HOT METAL」
まずは「JPX925 HOT METAL」から打ってみました。
【ル】想像以上のはじき感でボールスピードも速かったですし、飛距離も出ました。
【ツ】7番アイアンでキャリーが157ヤード出ていました。スピン量も5800回転近くあったので、アイアンとしては理想的な弾道です。
【ル】少し芯を外したときでも大きなミスにならないので、コースでうまくごまかせそうです(笑)
【ツ】ちなみにアイアンのミスは左と右、どちらが多いですか?
【ル】左へのひっかけが多いです。
【ツ】このアイアンは重心距離が長めになっているので、左に行きにくいです。慣性モーメントも大きくしているので、ミスヒットに強いと思います。
【ル】たしかに曲がらない。でも、もうちょっと自分で操作できる感覚は欲しいかも…。
次はハイロフト設計で飛びと高弾道を追求した「JPX925 HOT METAL HL」。ルイゴルフさんはどちらかと言えば、ロフトが立ったアイアンが好きだと言いますが、果たしてどうでしょうか。
【ル】決してロフトが寝ている感じはしませんが、打球はすごく上がりました。
【ツ】「HL」といっても7番アイアンでロフト角は31度です。「HOT METAL」の7番が28度なので、それよりはロフトが大きくなっていますが、最近のアイアンとしては30度前後はスタンダードです。
【ル】でも、打球の高さは最初に打ったスタンダードタイプで十分だったので、「HL」だと上がりすぎました。
【ツ】シニアゴルファーやヘッドスピードに自信がない人で、アイアンが思うように上がらないという人に「HL」はオススメです。ルイゴルフさんが「HL」を必要とするのは30年後かも?(笑)
左のミスが多い人は「JPX925 HOTMETAL PRO」がオススメ!?
続いて打ったのは、ルイゴルフさんも求める「操作性」が売りの「JPX925 HOT METAL PRO」です。
【ル】形状がかなりスッキリしていて、シャープな見た目ですね。
【ツ】打った印象はどうですか? スピン量は6000回転以上入っていて、少し増えましたね。
【ル】スピンは入りましたが、感覚的には「HOT METAL」とそれほど変わらない感じがします。ただし、小ぶりなのでフェードを打つイメージは出しやすかったです。
【ツ】1球も左に行く球は出ませんでしたね。
【ル】つかまる感じはなかったので、しっかり叩けました!
【ツ】飛距離性能と操作性を求めるゴルファーにハマるアイアンだと思います。
最後は「JPX925 FORGED」を試打してみました。
【ル】これは打感が全然違います。とても気持ち良いです。
【ツ】他の3モデルは鋳造(ちゅうぞう)ですが、このモデルは鍛造です。
【ル】ミズノのフォージドは、他のメーカーのフォージドアイアンと比べても独特ですよね。
【ツ】ミズノは一本の丸棒からフェースとネックを一体にしたまま鍛造する「グレインフローフォージド」という独自の製法を用いています。打感の良さは日本だけでなく、世界のトッププレーヤーからも評価されていますね。
【ル】食いつく感じがあったので、スピン量も多かったです。
【ツ】他のモデルに比べると500回転くらいは増えていました。落下角度も常に45度を超えていたので、グリーンに止まる理想的な弾道でした。
【ル】フォージドアイアンなのに飛距離もすごく出るんですね。
【ツ】今回のモデルはミズノの鍛造アイアン史上最高の反発性能を実現しているようです。
「JPX925 FORGED」打感と飛距離性能を絶賛
最後に4モデルを打ち比べた感想を聞いてみました。
【ル】シリーズ全体の印象としては飛距離が出るアイアンだと思いました。決して、ストロングロフトのぶっ飛び系アイアンのような飛距離ではありませんが、通常のアイアンに比べると10ヤードくらい飛んでいました。鋳造製法の3タイプも決して打感が悪かったわけではなくて心地よいはじき感がありましたが、鍛造の「FORGED」は明らかに打感が柔らかかったです。フォージドアイアンで飛距離が出て、寛容性が高いことがすごく気に入りました。
【ツ】前作の「923」シリーズと比較すると、高初速エリアも拡大していることで、多少芯から外れても、飛距離があまり落ちないことが最大の特徴です。鍛造タイプの「JPX925 FORGED」の打感が良いことはもちろんですが、鋳造タイプの3モデルもバックフェースにサウンドバーとサウンドリブを搭載することで心地よい打球音と打感に仕上げているようです。
鶴原弘高 (つるはら・ひろたか)
大阪府出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフクラブ関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』 Instagram:@tsuruhara_hirotaka
ルイゴルフ(大塚塁/おおつか・るい)
愛知県出身。レッスン動画で若年層ゴルファーの支持を得る動画クリエイター。168のスコアからたった50日で100切りを達成したノウハウを伝えるインスタグラムのフォロワーは約6.5万人。現在は20代ゴルフコンペの企画運営などを行っている。
【取材協力】リバースゴルフスタジオ
東京都板橋区志村3丁目6-7 B1F
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