上達しないのは「同じ距離ばっかり打つから」!? アプローチの「距離感」が身につく練習法とは?

スコアメイクのカギを握るのはアプローチ。ティーショットとセカンドショットがうまくいって順調にグリーン近くに来たとしても、アプローチから何打も費やしてしまっては、スコアはまとまりません。ツアープロの岸部桃子を姉に持つ、ティーチングプロの岸部華子にアプローチを教えてもらいました。今回のテーマは「距離感」です。

左右対称の振り幅ならリズムと打点がそろう

 振り幅で距離感をつくっていくときのポイントは、左右対称の振り幅にすることです。アプローチが苦手な人は、バックスイングが大きく、フォローが小さいケースがあります。左右対称に振れているか、自分のスイングを撮影してチェックしてみてください。

イメージどおりの距離を打つポイントは、振り幅を左右対称にすること。ヘッドスピードを変えて距離を打ち分けると、再現性が低くなってしまう
イメージどおりの距離を打つポイントは、振り幅を左右対称にすること。ヘッドスピードを変えて距離を打ち分けると、再現性が低くなってしまう

 振り幅を左右対称にするメリットは、スイングのリズムが整い、スイングプレーンが安定すること。また、グリッププレッシャーも一定になるので、リキんでミスすることも少なくなるはずです。

 振り幅を変える時は、同時にスタンス幅を変えるといいでしょう。短い距離の時はスタンス幅を狭くし、長い距離になるにつれてスタンス幅を広くすると、振り幅を調整しやすくなります。

取材協力・CLUB HOUSE(千葉県千葉市)

【指導】岸部華子(きしべ・はなこ)

1995年生まれ、福島県出身。父親の影響で6歳からゴルフをスタート。当時からツアープロの姉・桃子とともに練習に励み、07年に『東北ジュニアゴルフ選手権 女子11歳以下の部』で優勝するなど活躍。中学時代は陸上部に所属していたが、東日本国際大学付属昌平高校でゴルフ部に入部。卒業後は、21年にLPGAティーチングA級を取得。現在は、ジュニア時代から師事していた横田英治が主宰する『クラブハウス』に所属。インストラクターとして活動しながら、姉のツアーキャディも務める。

【写真解説】 アプローチは距離感が命! 岸部華子流打ち分け術

画像ギャラリー

打ちたい距離によってスタンス幅を変えると、振り幅を調子しやすくなる。10ヤードを打つ時は足の間隔をあまり空けずに足をそろえる
打ちたい距離によってスタンス幅を変えると、振り幅を調子しやすくなる。10ヤードを打つ時は足の間隔をあまり空けずに足をそろえる
打ちたい距離によってスタンス幅を変えると、振り幅を調子しやすくなる。10ヤードを打つ時は足の間隔をあまり空けずに足をそろえる
アプローチが苦手な人に多いのはフォロー側が小さいケース。スイングが安定せず、ミスしやすいスイング
アプローチ上達の近道は、10、20、30ヤードを打ち分けること。練習では、本番を想定して1球ごとに打つ距離を変えると効果的
イメージどおりの距離を打つポイントは、振り幅を左右対称にすること。ヘッドスピードを変えて距離を打ち分けると、再現性が低くなってしまう
1 2

最新記事