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- ラウンド中の間食にはお酒の“あて”が効果的!? 18ホールをバテずに回るコツを栄養解析医に聞いてみた
ハーフ休憩を挟まずに18ホールを回る「スループレー」ですが、最後までベストなパフォーマンス発揮するためには、ラウンド中の栄養補給がカギを握るでしょう。プロゴルファーへの食事指導も行っている、栄養解析医の溝口徹氏が解説します。
栄養補給に適しているのは「おつまみ」?
18ホールを休憩なしで回る「スループレー」。ランチ代を節約できたり、時間を短縮できるといったメリットが挙げられますが、一方で最後まで体力が持つか心配な人も。プレーの合間には適宜、栄養補給をしてラウンドに臨みたいところですが、どのようなことを意識すればいいのでしょうか。
プロゴルファーへの食事指導も行っている、栄養解析医の溝口徹氏に話を聞きました。
「スループレー時の栄養補給で大事になってくるのは『マグネシウム』『ビタミンB1』『糖質』『脂質』をバランスよく摂取することです。マグネシウムは筋肉の柔軟性を維持するために必要な栄養素。もし、マグネシウムが不足してしまうと脚がつってしまったり、筋肉がこわばってしまう恐れがあります」
「このようなトラブルを予防するためには、『茎ワカメ』『塩昆布』『あたりめ』といったおつまみ系の食品を食べるのが有効です。これらの食品はマグネシウムが豊富に入っていますし、保存もできて持ち運びも便利なのでバッグに入れておくといいでしょう」
そのほかにも、エネルギー源として糖質と脂質をバランスよく摂取することが大切ですが、溝口氏は「糖質をとる際には注意点がある」と話します。
「ラウンド中にバナナやおにぎりを食べる方も多いと思いますが、糖質をとった後の反応は人によって異なります。例えば、同じおにぎりを食べたとしても血糖値が上がるか下がるかは人それぞれ。血糖値が急激に変化してしまうと、だるくなったりプレーに集中できなくなってしまうこともあるため、『チョコレート』や『チーズ』といった脂質のある食品と一緒に食べることを推奨します」
「食べる順番としては、脂質の後に糖質をとるようにすれば、血糖値の急激な変化をより効果的に抑えられます」
溝口氏は続けて「運動中のエネルギー源として脂質を利用するときには、中鎖脂肪酸を摂取することをオススメします」と話します。
「中鎖脂肪酸はMCTオイルとも呼ばれる脂質で、エネルギー源に変わりやすい特徴があり、ココナッツやパームフルーツなどのヤシ科植物に含まれる天然成分のことです。最近では、コンビニやスーパーなどでもMCTオイルが入ったドリンクが売られています。糖分の多いスポーツ飲料の代わりにバターコーヒーなどの中鎖脂肪酸入りのドリンクをこまめに少しずつ飲むのもいいでしょう」
1時間をめどに栄養補給を
では、ラウンド中に栄養補給をする際は、どのくらいの頻度で摂取をするのが望ましいのでしょうか。溝口氏は「1時間を目安に少しずつ栄養補給していくのが大切です」と言い、以下のように話を続けます。
「2時間ほど何も食べないと、『糖新生』と呼ばれる体内で非糖質から糖質を合成する動きが始まります。このようなことが起こると、筋肉がエネルギー供給の役割を果たすのですが、これが疲労感を生み出す原因にもなります」
「そのため、ラウンドの際は疲労予防のためにも、1時間程度の頻度で脂質や糖分を補給するように心がけてください」
ゴルフは長時間をかけて「打つ」「歩く」を繰り返すスポーツ。そのため、最高のパフォーマンスを発揮するためにも、ラウンド中の栄養補給は欠かせません。
特にスループレー時は、後半になるにつれて体力の消耗も考えられるでしょう。最後までゴルフを楽しみ、自分の実力を存分に発揮するためにも、正しい知識を持って栄養補給をする心がけが大切であると言えそうです。
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