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- 同じモデルのアイアンでもスチールシャフトよりカーボンのほうが長いって知ってた!? 同じ長さにしたらどんな弊害が?
クラブ購入時に装着されているシャフトは「純正シャフト」と呼ばれていますが、実は同じ番手のクラブの場合、スチール製よりカーボン製の方が長く作られているというのですが、本当なのでしょうか。
カーボンを長くすることでバランスをスチールと合わせている
アイアンセットの純正シャフトはスチールとカーボンの2種類以上から選べるようになっていることが多いですが、実は同じ番手の場合、スチールよりもカーボンの方が少し長めにつくられています。いったいなぜなのでしょうか? その理由をレッスンプロ兼クラフトマンの関浩太郎氏に説明してもらいました。

「純正シャフト(プロパーシャフトとも言う)では、カーボン製は『軽くて柔らかいものが欲しい人向け』、スチール製は『重くて硬いものが欲しい人向け』というのが一般的なので、同じ番手ならカーボンはスチールの半分程度の重さになります」
「とはいえ、あまりにも軽すぎるとクラブ全体のバランスが狂ってしまうため、同じ番手のスチールと比べて、カーボンは0.5インチ(約1.27センチ)ほど長くつくられています。半インチ長くすることでバランスとしては3ポイントほど重くなり、スイング時におけるヘッドの重みの感じ方や振り心地を揃えられるのです」
「もしもカーボンシャフトだったクラブをスチールシャフトに交換、もしくはその逆をしようとする際、長さがそのままだとヘッドの重みの感じ方が変わってしまいます。さらに、それを補おうとヘッドにバランス鉛などを貼る(または剥がす)と振り心地も悪くなって、感覚が狂ってしまうのです」
なお、純正シャフトは種類に限りがあり、ラインアップの中に自分にフィットしたものが見つからないようであれば、追加料金を払ってカスタムシャフトの中から選ぶことも可能です。その場合は「重いカーボンシャフト」や「軽いスチールシャフト」など選択肢が広がります。
ミスが減ったビギナーはカーボン→スチールへのリシャフトもアリ?
では、カーボンシャフトをスチールシャフトに交換した場合、そして反対にスチールシャフトをカーボンシャフトに交換した場合、それぞれにおいてショットにはどのような変化があるのでしょうか。関氏は以下のように話します。
「まず、カーボンをスチールにすると、シャフト長が短くなるのでミート率が上がりやすくなります。また、スイングプレーンがコンパクトになってヘッドの入射角が鋭角になるため、よりダウンブローで打ちやすく、傾斜や深いラフからのショットも振り抜きやすくなります」
「一方でスチールをカーボンにすると、あまりパワーがなくても安定したヘッドスピードで振り抜けたり、しなる量が増えてつかまり具合が向上し、スライスの低減につなげられたりといった効果があります」
「実際、そうしたシャフト交換をする人は少なくありません。ビギナーの場合、最初はカーボンシャフトを使っていたけれども、ヘッドスピードが上がったりスライスが抑えられるようになったりしたので、スチールシャフトに取り替えるというケースもよくあります」
「また、シャフトの素材を変えると、クラブの長さが変わることからボールと体との距離も変わります。そのためスチールシャフトにする際は、短くなるクラブに合わせてライ角をアップライトへ、反対にカーボンシャフトにする際は、長くなるクラブに合わせてライ角をフラットに調整し直す必要も出てきます」
ただし、ライ角の調整はシャフトの素材を変えたか否かに関わらず、例えば「同じカーボンシャフトでも、キックポイントを元調子から先調子にした」など、他の目的でシャフト交換をした時も含めて必ずやっておくべきだと言います。
もしも、自分のスイング特性の変化に合わせてシャフトの素材も変えたいのなら、「カーボンはスチールよりも長くするのが基本」ということを覚えておくと良いでしょう。
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