- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフライフ
- スイングのチェックポイントが多くなると陥りやすい!? 「プレショットルーティン」が長くなってきた人が注意すべきこととは?
スイング前にいろいろ考えて、なかなか始動できない人がアマチュアにもいます。長すぎる「プレショットルーティン」はスロープレーにつながるだけじゃなく、多くの弊害を生む可能性があります。
櫻井心那選手のショット前ルーティンが気になった
女子ツアー第22戦の「CAT Ladies 2025」(8月22~24日、神奈川県・大箱根カントリークラブ)は、櫻井心那選手が最終ホールのバーディーで大混戦から一歩抜け出し、2023年10月の「富士通レディース」以来となるツアー通算5勝目を挙げました。
今大会は櫻井選手のキャディーを先輩プロの吉田弓美子選手が務めていたことが話題になりましたが、筆者はショットを打つ前に独特な動きを繰り返していたのが気になって仕方がありませんでした。

櫻井選手はクラブフェースをボールにセットした後、グリップを飛球線方向に軽く動かすフォワードプレスと、右腰を前に回して(右ヒザを前に出して)左腰を後ろに回す(左ヒザを後ろに引く)動きを何度も繰り返していました。
「前からこんな動きをしていたっけ?」と思って2023年シーズンのスイングを見返したところ、そんな動きはしていませんでした。昨秋から師事しているツアープロコーチの目澤秀憲氏の指導の元で新しいスイングを身につけるために取り入れた動きなのでしょう。
この準備動作によって復活優勝にたどり着いたわけですから効果絶大だったのかもしれませんが、いつまでも続けるべき動きではないと感じました。なぜ復活優勝に水を差すようなことを指摘するかというと、その動きをしなければショットが打てなくなるリスクがあると感じたからです。
櫻井選手が復活優勝を遂げた翌日、PGAツアー(米国男子ゴルフツアー)でパトリック・カントレー選手のショットを打つ前の動きが非難の対象となりました。アドレスしてからボールを打つまでの足踏みがとにかく多いのです。
カントレー選手は元々、プレーが遅いことで有名なプレーヤーですが、「ツアー選手権」最終日は特にひどかったです。ネットで検索すれば動画が出てくるので、興味がある人はぜひ見てもらいたいです。「いつになったらボールを打つのよ」とツッコミたくなるほど足踏みを繰り返していました。
でも、カントレー選手の足踏みは以前からこんなに多かったわけではありません。2020-2021シーズンに4勝を挙げて年間王者に輝いたときはもっと少なかったです。しかし2022年8月の「BMW選手権」でツアー通算8勝目を挙げてから優勝が遠のき、スイングに迷いが生じているようです。
独特な動きがクセになると直すのに時間がかかる
アドレスしてからショットを打つまでに独特な動きを繰り返す選手はこれまでにもいました。筆者が最も印象に残っているのは2017年「マスターズ」覇者のセルヒオ・ガルシア選手です。
ガルシア選手は15歳で欧州ツアー(現DPワールドツアー)の当時の最年少予選通過記録を樹立し、“神の子”と呼ばれましたが、あるときからスランプに陥り、グリップを何度も握り直さないとショットが打てなくなりました。“何度も”というのは2~3回ではなく20~30回です。
当然のことながら、同組の選手もメディアも「ガルシアのプレーが遅すぎる」と非難するようになりました。試合を観戦に訪れたギャラリーは、ガルシア選手がグリップを握り直すたびに「ワン!」「トゥー!」「スリー!」「フォー!」「ファイブ!」と数え始めました。ガルシア選手は顔を真っ赤にしながら怒っていましたが、からかわれる原因を作っているのは自分自身です。
ショットを打つ前に独特な動きを繰り返すのは、技術的な課題を克服するというよりも、精神的な不安を取り除く安定剤のような役割を果たすのでしょうが、安定剤を大量に服用すると手放せなくなります。
ガルシア選手の立派なところは、次のシーズンにはグリップを握り直すクセを完治させたことです。グリップを握り直さずにショットが打てるようになったガルシア選手をギャラリーは温かく迎え入れました。
プロゴルファーだけでなく、アマチュアにもショットを打つ前に独特な動きを繰り返す人がいます。ショットを成功させるためのチェックポイントをどんどん増やした結果、プレショットルーティンが長くなったのでしょう。
練習場でショットを打つ前にいろんな動きを試すのはまったく問題ありませんが、その動きをコースに持ち込むとスロープレーの原因になり、周りに迷惑をかけます。プレショットルーティンはできるだけ短く簡潔にしたほうがいいです。
- 1
- 2
最新の記事
pick up
ranking











