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- 「距離がかぶる」「隙間が生まれる」 飛び系アイアン導入で起きる悩ましい問題… 崩れがちな“縦距離の階段”をどう整える?
ゴルフはただ飛ばせばいいのではなく、狙った距離を正確に打ち分けることが求められます。そのため“飛び系アイアン”を加える際には、ユーティリティーやウェッジとのバランスを含めたセッティングを慎重に考える必要があります。
アイアンを挟んだ“上”と“下”の番手をどう組み合わせるか
近年はロフトが立った“飛び系アイアン”が主流となり、アイアンセットだけを買い替えると、ユーティリティー(UT)やウェッジとの“縦距離の階段”が崩れてしまうケースがあります。そのため、導入時にはクラブ全体の流れを意識することが欠かせません。

この件についてレッスンプロ兼フィッターの小松拓夢氏は、次のように説明します。
「最近のアイアンは6番からピッチングウェッジ(PW)までの5本構成が一般的で、従来のモデルよりも1~2番手ぶん飛距離が伸びる、いわゆるストロングロフトの設計が増えています」
「9番アイアンの難易度で8番や7番の飛距離が出せるので、ゴルフが楽になるのは確かですし、さらにソールが厚く低重心、スイートスポットも広めにつくられているため、ミート率も向上しやすいでしょう」
ただし、こうした飛び系を組み込むとUTとの飛距離が重なったり、ウェッジとのバランスが崩れたりすることがあります。例えば、ヤマハ「インプレス DRIVESTAR」の6番アイアンはロフトが23度で、5UTの平均である(23~25度)とほぼ同じ。一方、PWは37度なので、仮に手持ちのウェッジが52度であると15度もの差が生まれてしまい、100ヤード前後の距離感が難しくなります。
この点について小松氏は「インプレス DRIVESTARには42度のアプローチウェッジ(AW)、48度のアプローチサンドウェッジ(AS)、55度のサンドウェッジ(SW)といった単品ウェッジも用意されているので、合わせて導入を検討するといいでしょう」とアドバイス。
つまり、アイアンを買い替えるときは、UTやウェッジを含めた全体のバランスを考慮して、“縦距離の階段”を崩さないセッティングが重要なのです。
リシャフトや鉛の活用でセッティングの幅を広げる
筆者自身もアイアンの買い替えを検討しましたが、UT(4UT~6UT)やウェッジ(50度/54度/58度)には満足しており、縦距離の階段も10ヤード刻みで整っていたため、今回は保留としました。
また、現在のアイアンは6番が30度、PWが47度ですが、最近のモデルは6番が25~26.5度、PWは42~44度が主流に。試打では大きな差を感じなかったものの、階段が崩れる懸念は拭えませんでした。
そこで辿り着いたのがリシャフト。アイアンとウェッジでキックポイントが違うため振りづらさを感じており、アイアンを「元調子」に統一しました。費用はオークションでシャフトを入手し、工賃込みで2万1000円とリーズナブル。結果的に振りやすさが向上し、スイングに集中できるようになりました。さらに6・7番アイアンは高さを出すため、鉛を調整しながら試行錯誤しています。
飛び系アイアンは確かに魅力的ですが、買い替え時にはUTやウェッジとの兼ね合いを考えることが必須。さらに、リシャフトや鉛調整といった手段も含めて検討すると、自分に最適なセッティングが見つかるはずです。
文/のぐち まさひろ
ゴルフとサウナと愛犬のチョコをこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうかいろいろと妄想中。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、オフィシャルハンデは「7.7」。
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