ゴルフ会員権相場の「売り希望」と「買い希望」って何!? 価格はどうやって決まるの？

　ゴルフ会員権の購入を考え始めるときに、まず行うのが“会員権価格のチェック”という人が圧倒的に多いのではないでしょうか。

　ゴルフ会員権業者のウェブサイトには価格相場が記載されていることが多く、比較的簡単に希望するゴルフ場の大体の会員権価格を把握することができます。

「ゴルフ会員権を初めて買う方は、まずJGMD（全国ゴルフ会員権取引業団体連絡会）会員のウェブサイトで、大まかな会員権価格のイメージを持っていただくのがよいと思います」と教えてくれたのは、ゴルフ会員権を専門に扱っている加賀屋ゴルフ代表の前田信吾さん。

　JGMDとは、ゴルフ会員権取引に関する調査や研究、情報収集活動を行っている団体のこと。

　例えば関東のゴルフ場会員権取引ならKGK（関東ゴルフ会員権取引業協同組合）、関西のゴルフ場なら関西ゴルフ会員権取引業協同組合という具合に、JGMDのホームページを経由すれば、専門家でなくても希望するエリアのゴルフ会員権相場を知ることができるのです。

　実際にKGK等の相場表を検索してみると、「売り希望」や「買い希望」などの表記があちらこちらに見受けられます。

「『売り希望』、『買い希望』は文字どおりの意味ですね。前者が売主の希望価格（供給）で、後者が買主の希望価格（需要）を表しています」と、前田さん。

「売り希望」と「買い希望」2つの価格が記されていますが、では実際の取引価格はどのようにして決まるのでしょうか。

　前田さんによると、例えば「売り希望」が200万円、「買い希望」が180万円だった場合、これら2つの価格のちょうど真ん中あたりの190万円が相場となり、ひとつの指標となるとのことです。

　ただ、これは「売り希望」と「買い希望」が同数だった場合の話。ゴルフ会員権も不動産などと同じで、「売り」よりも「買い」が多ければ当然価格は上昇しますし、その逆もあり得ます。

　相場として挙がっている金額は、あくまでも目安。その時期の景気の動向や季節的な要素など、微妙なタイミングによって価格は変動するのです。