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信頼失墜のモナハンPGAツアー会長がタイガーにSOS ウッズは発言力生かし“譲れない一線”を死守!?
8月1日、PGAツアーはタイガー・ウッズが選手会を代表するプレーヤーディレクターに就任し、理事会のボードメンバーに加わることを発表した。独断専行でのサウジファンドとの提携とそれに続く雲隠れで選手からの信頼がすっかり地に落ちたジェイ・モナハンPGAツアー会長が助けを求めた結果とみられるが、ウッズは早速その発言力を生かしているようだ。
「予選通過を目指すことが思わぬ力を生み、それが決勝で生かされる」

予選カットを行う試合が4大会となったことは、PGAツアーの理事会ボードメンバーに加わったウッズの発言力と影響力が早くも反映された結果だと米メディアは見ている。
今春、「PGAツアーが来季の多くの大会を予選カットなしにする方向で討議を重ねている」と報じられたとき、プレーヤーディレクターのローリー・マキロイとパトリック・カントレーは、どちらも「予選カットなし」を支持する発言をしていた。
「格上げ大会は、出場資格を得る段階で、すでに大勢の選手の中から選り抜かれているのだから、36ホールをプレーした後に、さらにカットするのは意味がない」
しかしウッズは、こうした「予選カットなし支持論」に対抗するかのように、今年4月のマスターズの際、こう主張した。
「僕の大会(ジェネシス招待)は予選カットを行うつもりだ。レジェンドの名を冠した招待大会(ジェネシス招待、メモリアル、パーマー招待)は予選カットを行うべきだ。最初の36ホールで良いプレーができなかった選手には、それなりのペナルティー(予選落ち)を科すべきだ」
今年のマスターズで勝利を挙げたジョン・ラームは「僕は最初は予選カットなしを支持していだが、途中で考えを改めた」という。
「予選通過を目指して戦うことが思わぬ力を生み、それが決勝で生かされる。僕はそのことを今年、身をもって知った。予選カットを行うことには、大きな意味がある」
ラームの心変わりをウッズが知っていたのかどうかは定かではないが、来季の「シグネチャーイベント」のうちの4試合が「予選カットなし」から「あり」に変わったのは、予選カットは絶対的に必要不可欠だと信じるウッズの意向が反映されたからだと考えるのが妥当である。
今後もウッズの意見や意向は、PGAツアーの方針を決める上で大きな影響を及ぼすだろうと思われる。モナハン会長が望んだ通り、「タイガーの声は、必ずやPGAツアーの成功につながっていく」。
そうなればなるほど、逆にモナハン会長の存在感や存在意義は下がる一方となるのかもしれないが、今は「誰のおかげか」ということより、PGAツアーの今後を安泰にすることが第一である。
モナハン会長がそのことに気付いた上で、これまでのスタンドプレーを改め、ウッズ頼みの姿勢に方向転換しているのなら、まだまだモナハン会長は信頼するに足るリーダーと言えるのではないだろうか。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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