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- コロナ禍以降は過熱傾向だったゴルフ会員権市場も一段落!? それでも“ほぼ買い一色”な会員権価格爆上がりのコースはどこ?
コロナ以降、過熱傾向にあったゴルフ会員権市場は全体的に平静を取り戻した感がありますが、依然“買い一色”の超人気コースも存在しているようです。今回は、そんな市場の動向に詳しい専門家に話を聞きました。
「東京都」の会員権相場を引き上げる「法人」の需要
最近のゴルフ会員権市場では「東京都の一強」が続いているようですが、それはどうしてなのでしょうか。
「弊社の場合を申し上げますと、実はここ数年、法人のお客さまが徐々に増えてきました。弊社クラスだと、昔は法人の取り扱いはそんなに多くはなかったのですけどね。上場している企業もあれば、非上場企業もありますが、いずれもここ2年ぐらいで取り扱いが随分増えました」と、前田さん。
「どういうわけか、法人のお客さまは『東京都』や『名門ゴルフ場』狙いの方が実に多い印象です。世間では日本を取り巻く状況や景気について、いろいろいわれてはいますが、そもそも法人のゴルフ会員権を求めに弊社にいらっしゃるような企業の方々ですから、業績が悪いわけはありませんよね」

「そういった余力のある企業が、最近は福利厚生で会員権を求められるケースが増えてきているように感じます。以前であれば、会社のオーナーさんや役員が接待で使っていたであろうゴルフ会員権を、今は貢献度の高い優秀な社員にも持たせようという、実に太っ腹な計らいだと思います」
「日本は全体的に人材不足ですからね。他の会社にいい人材を持っていかれるぐらいなら、福利厚生を充実させて貢献度の高い優秀な社員に留まってもらいたいという狙いが、多少なりともあるのではないかと勝手に推測しております」
法人会員権には、記名式と無記名式があります。ちなみに無記名式の会員権を発行しているゴルフ場はほんの一握りしかなく、名門のゴルフ場は、そのほとんどが記名式です。
「記名式法人会員権の場合ですと、例えば企業のオーナーさんや役員が会員として登録されるので、その方しか利用できないケースが圧倒的に多いんです。ですから会員が一緒にプレーする接待利用なら問題ないかもしれませんが、実際にはそういったケースばかりではないでしょうから、これだと使い勝手は今ひとつよくないですよね」
「ここで一つ、興味深い話をしましょう。ここのところ相場が若干落ち着いてきた感のある『桜ヶ丘カントリークラブ』(東京都・多摩市)ですが、数カ月前までは会員権価格が2000万円を超えることもあり、『東京都』の会員権相場を押し上げる牽引役となっていました」
「『桜ヶ丘』の法人会員権は『記名式』です。ですから予約等は会員名義で通常通り行うのですが、こちらのクラブは土日も会員を含まないゲスト4人のプレー(つまり紹介)でも可能なんです」
「法人で購入するなら、できるだけ融通が利く方がいいですよね。堅苦しさがない、こういったクラブを好む企業もあるわけです。一時期『桜ヶ丘』の会員権相場が爆上がりしたのは、こういった背景があったのではないかと推察しています」
では、なぜ企業はそれでも高額な会員権を買うのでしょうか?
「これはあくまでも個人の見解ですが、せっかく法人で会員権を買うんですから、“買うなら、より格の高いコースを!”という企業意識が働くのではないでしょうか。敢えて高い『東京都』を狙っていく。それだけその企業に勢いがある証拠だと、僕は思いますよ」
※本文中の価格は、すべて2025年8月5日現在のものです
【監修】加賀屋ゴルフ代表 前田信吾さん
ゴルフ会員権取引を行う加賀屋ゴルフ代表取締役。ここ10年は、2日に1回の割合でラウンドを楽しむゴルフの達人(2024年は年間213回)。独自の視点を生かしたゴルフ場の比較&検討に定評アリ。
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