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- 世界が支持するミズノのアイアンは“1000トン”のプレス機から生まれる! ヘッド製造を手がける「中央工業」の鍛造へのこだわりとは?
世界中のゴルファーから高い評価を得ているミズノのアイアン。そのヘッドをこだわりの鍛造製法によって作っているのが広島県東広島市にある「中央工業」です。今回は、1本の丸棒がアイアンヘッドに成型される過程を取材し、多くのゴルファーが支持するミズノのアイアンの秘密に迫りました。
金型を使ったプレスとサンドブラストによる研磨を繰り返す
「精鍛」の工程では、オートマチックに一定の動きをするプレス機を使い、ヘッドを金型に押し出すように成型していきます。ハンマープレスに比べると迫力はなくなりますが、工程を経るごとに輪郭がはっきりし、緻密なデザインのアイアンに変化していく様子には感動を覚えました。

この工程では金型をセットしたプレス機でヘッドにグッと圧をかけて、デザインを付けていきます。金型ごとに最適な強さのプレス機が使われ、アイアンのヘッドでは主に600トンや1000トンのものが使われています。最近ではより強度の高い「クロムモリブデン鋼」を鍛造するために2000トンプレス機も導入されました。充実した設備の中から最適なものを使用することで、ミズノの美しいヘッドが作られていくのです。
「精鍛」の工程で特徴的なのは、プレスするごとにサンドブラストによるショット(研磨)を行うことです。鍛造後のヘッドにはどうしても表面に酸化飛まつと呼ばれる汚れのようなものがこびりつくため、そのまま鍛造を続けると形状にわずかな誤差が出てしまいます。ショットで汚れを取り除くことで、鍛造の精度が上がり、ヘッドに付いた微細な傷なども発見しやすくなるので、より高精度にヘッドを製造することができるわけです。
驚きだったのは「精鍛」で使用する金型の数です。モデルごとに金型が異なるのは当然として、同じモデルであっても番手ごとに違った金型を使用し、ウェッジならソールタイプごとに異なる金型を用意しているといいます。しかも金型は永久に使えるわけではなく、500回鍛造するごとにメンテナンスを行い、一つの金型で作るヘッドの数は4000に設定されています。強度のある金型であっても使い続けるうちに小さなゆがみが出るため、定期的な交換が必要となるのです。それだけに中央工業に用意されている金型の数は非常に膨大なものになっています。
こだわり抜いた鍛造製法が支持される理由
「精密鍛造」を終えたヘッドは検品に回され、外観や重量など厳しい基準をクリアしたものだけが出荷されます。そして別の工場にて研磨やメッキの仕上げ加工が施された後に世界各国のゴルファーのもとへ旅立つのです。

ミズノのアイアンはなぜ支持されているのか、その答えはこだわり抜いた鍛造製法にありました。不純物の少ない高品質な素材を厳選し、1本の丸棒を幾度となく鍛造することで成型するからこそ、ヘッド全体が緻密な金属組織で構成されたアイアンを作ることができ、ゴルファーが求めるフィーリング性能を実現しているのです。
鍛造を意味する「フォージド」をモデル名に冠したクラブは世の中に多く存在しますが、その内容はさまざまです。ヘッドだけを鍛造してネックを後から接着したものもあれば、フェースだけを鍛造し、残りは鋳造というものも存在します。
一方で、ミズノではネックからヘッド、もしくはフェースまでを一体成型したもの以外は鍛造、フォージドとは呼ばないようです。これだけ鍛造に対する強いこだわりがあるのでしょう。
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